FEMTALK -美容師と学ぶフェムテック- Vol.3＜PMS月経・中編＞

美容師のお二人と一緒に、日本デリケートケア協会の樋口さんを迎えて「フェムテック」を学ぶ本連載。第三回目は、PMS・月経についてトーク。多くの人が抱える悩みを、お二人の素朴な疑問を織り交ぜながら紐解きます。前編・中編・後編でお届け。＜中編＞

-女性の構造を理解することが大事

樋口さん：1ヵ月のうち女性が本当に快適に過ごせる期間って、約1週間と言われてるんです。
つまりほとんどの日がどこか憂鬱だったりと不調なのです。
そうならざるを得ないほど、1ヶ月で身体は目まぐるしく変化しています。

だいたいの男性が「女性は生理前に機嫌が悪くなるもの」と、なんとなく理解をしていると思いますが、そのときは少し気遣ってあげたり、時間を作ってあげたりと、ぜひコミュニケーションをとって労ってあげてほしいです。
それはプライベートでも職場であっても変わりません。

関口さん：甲斐さんは、スタッフの女の子の不調って普段気づきますか？

甲斐さん：なんとなくわかります。ただセクハラみたいになってしまわないか、気遣いの仕方が難しいですね。

関口さん：確かに。パートナーならまだしも、職場のスタッフには聞きづらいですよね。

甲斐さん：セミナーでもよく男性スタッフから質問が来るんですよ。
「同僚の女性が感情的になってしまうのに対して、どう対処したらいいですか？」と。そういうとき僕は、いま樋口さんが言っていたような「女性は調子いい期間が1週間しかない」から、そこを理解することが必要だと伝えています。

あと、少し別の分野の話になるかもしれないのですが、「脳の構造的に男性より女性の方が4倍不安を感じやすい」とも。

女性は子供を守る本能があるから、危険を察知する能力っていうのが男性に比べて高いため不安というものが表に現れやすいと聞いたことがあります。
これらの構造を理解すれば、受け入れやすくなるのかなって話をよくしています。

樋口さん：素晴らしいです！

関口さん：世の中の男性がみんな甲斐さんのような考えを持っていたら、女性はどれだけ生きやすいか……！