FEMTALK -美容師と学ぶフェムテック- Vol.2

美容師のお二人と一緒に、日本デリケートケア協会の樋口さんを迎えて「フェムテック」を学ぶ本連載。第二回目は、デリケートゾーンの悩みと専用ケアアイテムについて。実際にアイテムに触れながら深掘りしていきます。

デリケートゾーンにまつわる悩みと、フェムケアアイテムの重要性

樋口さん：デリケートゾーンの悩みは人によってさまざまですが、多いものを3つ挙げるとすれば「黒ずみ、匂い、かゆみ」です。

あとはおりものについてや、意外と多いのは性交痛。とくに若い人が悩んでいることが多いです。原因は膣内の乾燥で、粘液が少ないorあっても粘性が弱いと起こりやすい。これによって妊娠がしづらいとも言われています。

なかなか直接アプローチすることが難しい部位ではありますが、粘膜から吸収させるケアが効果的です。坐薬と一緒で、粘膜は皮膚の42倍、吸収率が高いんですよ。ですが裏を返すと、42倍悪いものも吸収してしまうとも言えます。

樋口さん：デリケートゾーンにはデリケートゾーンに適した専用のケアアイテムを使うと、あらゆる悩みにアプローチしやすいです。

関口さん：42倍もですか！　そんなこと学校で教わっていないから、専用のものでケアをしようとはなかなか思い至らないですよね。

樋口さん：特に乾燥はいろいろなトラブルを引き起こす原因になります。肌と同じで清潔にすることはもちろん、しっかり保湿することが大事です。

甲斐さん：よく「水を1日2ℓは飲んだほうがいい」って聞きますけど、体内から潤すこともフェムケア的には効果的ですか？

樋口さん：そうですね。外から補うだけではやはり厳しいので、体内の水分量も意識して上げるといいです。プラスで、このようなセラムで水分を補ってあげるのがおすすめです。

VIONEE センシティブプロテクトセラムはとろみのあるテクスチャー

関口さん：これはなんですか？　すごくトロッとしていますね。

樋口さん：デリケートゾーン用のセラムです。理想の粘液に寄せたテクスチャーがポイントで、乾燥した肌に潤いを与えることができます。

樋口さん：これくらい粘液がトロッとしていると、免疫力や妊娠力も高まるんですよ。風邪や花粉症のときの鼻水と同じような仕組みですね。バリア機能が低下しているときはサラサラで、回復に向けてドロッとしてくるという。

甲斐さん：なるほど、わかりやすいです。

濃密な泡で出てくるセンシティブモイスチャーウォッシュとセンシティブにこプラス

樋口さん：デリケートゾーンを洗うときは洗浄ウォッシュも専用のものを使うのが好ましいです。一般的なボディソープだと、洗浄力が高すぎて善玉菌と悪玉菌の両方を流してしまうんですね。復活する時間が悪玉菌は1時間に対して、善玉菌は24時間かかると言われているんです。

関口さん：ということは、毎日お風呂に入るから、常に悪玉菌のほうが多い状態になっているということですか？

樋口さん：そうなんです。なので専用のものでなるべく善玉菌は残しつつ、お湯だけでは落ちにくい排出物を洗い流してあげたいですね。

センシティブにこプラスの栄養豊富なオイルは1回ずつの使い切りカプセルで衛生的

洗浄ウォッシュ、セラムの他には、栄養補給をしてあげられるオイルもおすすめです。これは1回使い切りのカプセルオイルで、男性にも使ってもらえます。

甲斐さん：1回分の量がけっこうありますね。

樋口さん：はい。なので肛門のほうまでくまなく塗るのがおすすめです。こういったもので潤いをあたえてあげることで、生理前後の不調や更年期の症状も軽減したという方が非常に多いんですよ。

関口さん：鉄分や葉酸も配合されているんですね。私は貧血気味なので、こういうところからも補えるのがすごくありがたい！

樋口さん：さっきも言ったように粘膜の吸収率は高いですから、オイルは貧血気味の人にもピッタリですね。

順番としては、洗浄ウォッシュで洗って、オイルで栄養補給をして、セラムで仕上げるのがベストです。もちろん、オイルは週に1回にするだとか、セラムだけにするだとか、自分なりに調節してもらっても。無理なく続けることが一番大事です！

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